長年親しまれてきた「gooメール」が、ついにサービス終了を迎えます。
かつてはYahoo!メールに次ぐ人気を誇ったgooメールですが、利用者減少などの影響により、2026年2月25日13時をもって全サービスが終了することが発表されました。
この記事では、gooメールがいつ終了するのか、その理由、そして今後の代替メールサービスやデータ移行の注意点までをわかりやすく解説します。
今もgooメールを利用している方や、登録変更をまだ行っていない方は、この記事を読めば「今すぐ何をすべきか」がすぐに分かります。
gooメールとは?サービスの概要とこれまでの歴史
まずは「gooメール」とはどんなサービスなのか、その特徴やこれまでの歩みを振り返ってみましょう。
gooメールは、NTTレゾナント株式会社が提供しているメールサービスで、インターネット黎明期から長く親しまれてきた老舗サービスの一つです。
もともとは無料で利用できるメールとして人気を集め、シンプルで扱いやすいデザインや安定した運用が評価されていました。
gooメールの基本機能と特徴
gooメールの特徴は、NTTグループが運営しているという信頼性に加え、迷惑メール対策やセキュリティ機能が充実していた点です。
ビジネス用途にも対応できる安定した通信とサポート体制があり、かつては多くのユーザーがYahoo!メールに次いで利用していたと言われています。
また、スマートフォンやPCなど複数端末からのアクセスにも対応しており、個人利用だけでなく業務メールとして利用していた人も多いのが特徴でした。
| 機能 | 概要 |
|---|---|
| 迷惑メールフィルタ | NTT独自のスパム対策システムを搭載 |
| マルチデバイス対応 | PC・スマホ・タブレットで利用可能 |
| ウイルスチェック | 添付ファイルも自動スキャンで安全 |
かつてのgooメールは、「安心・安定・手軽」を兼ね備えた定番サービスだったといえるでしょう。
無料版から有料版への移行と背景
gooメールは当初、無料で誰でも利用できるメールサービスとしてスタートしました。
しかし、2015年3月に無料版の提供が終了し、それ以降は有料版のみの運用へと切り替えられました。
この背景には、広告収益モデルからの脱却や、セキュリティ強化のための運用コスト上昇などが関係していたとされています。
無料版終了以降も有料会員向けに継続提供されていましたが、徐々に利用者数は減少傾向にありました。
結果的に、2026年2月にサービス終了を迎えることが発表されたのです。
| 年 | 出来事 |
|---|---|
| 2000年代初期 | 無料メールサービスとして人気を集める |
| 2015年 | 無料版サービス終了、有料版に一本化 |
| 2026年 | 全サービス終了予定 |
長年の利用者にとっては、ひとつの時代の終わりを感じさせる出来事と言えるでしょう。
gooメールのサービス終了日はいつ?
次に、具体的なサービス終了日と、それまでに注意すべきポイントについて見ていきましょう。
サービス終了スケジュールを把握しておくことで、アドレス変更やデータ移行をスムーズに進められます。
2026年2月25日に終了予定
NTTレゾナントが公式に発表している情報によると、gooメールの全サービスは2026年2月25日(火)13時をもって終了します。
この時間を過ぎると、メールの送受信やログインなど、すべての機能が使えなくなります。
それまでに必要なデータをバックアップしておくことが非常に重要です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サービス終了日 | 2026年2月25日(火)13時 |
| 利用可能期間 | 終了時刻までは通常どおり利用可能 |
| 終了後の影響 | メール送受信、ログイン、データ閲覧がすべて不可 |
終了までに利用できる範囲と注意点
サービス終了日までは通常通り利用可能ですが、終了直前にデータを移行しようとすると、アクセス集中で処理が遅れる可能性があります。
また、支払い更新日が終了日以降に設定されている場合、自動更新の停止手続きも早めに確認しておきましょう。
特にメール認証を使っているサービス(銀行・SNSなど)を登録している場合は、早めのアドレス変更が必須です。
| やるべきこと | 推奨タイミング |
|---|---|
| データバックアップ | 2025年内に完了 |
| 登録アドレス変更 | 少なくとも1か月前まで |
| 契約確認 | 自動更新や請求が残らないよう注意 |
「まだ先だから大丈夫」と油断せず、余裕をもって準備を始めることが大切です。
なぜgooメールはサービス終了するのか?
ここでは、gooメールがなぜサービス終了に至ったのか、その理由について詳しく見ていきます。
公式発表の内容と、背景にある利用者の動向やコスト面の課題を整理して理解しておきましょう。
公式が発表した終了理由
NTTレゾナントの公式発表では、gooメールの終了理由について「近年のサービス利用状況を鑑み、今後継続的にサービスを提供していくことが困難となりました」と説明されています。
つまり、技術的なトラブルではなく、運営面での持続可能性が難しくなったということです。
具体的には、ユーザー数の減少と、セキュリティ維持やサーバー運用にかかるコスト増加が主な要因と考えられます。
| 要因 | 内容 |
|---|---|
| 利用者数の減少 | かつてのピーク時から大幅に減少し、採算が取れにくくなった |
| コスト負担の増加 | セキュリティ対策やシステム更新費が高騰 |
| 競合サービスの台頭 | GmailやOutlookなど無料・高機能なメールが主流に |
要するに、利用者の減少と運営コストの増加が「終了せざるを得ない」最大の理由だったと言えるでしょう。
利用者減少とコストの課題
gooメールは、Yahoo!メールやGmailが広がる以前には日本国内で大きなシェアを持っていました。
しかし、無料サービス終了後は有料制に切り替わり、一般ユーザーの離脱が進みました。
セキュリティや品質を保つためにはサーバー運用費やサポート費用が必要ですが、会員数が減るとそのコストを賄うことが難しくなります。
加えて、メール以外の連絡手段(LINE、Slackなど)が主流となり、メール文化自体の衰退も影響していると考えられます。
| 課題 | 影響 |
|---|---|
| 有料制による離脱 | ユーザーが他の無料サービスへ流出 |
| 運営コストの上昇 | 維持・更新コストが収益を上回る |
| メール文化の変化 | 個人間連絡がSNSやチャットアプリに移行 |
つまり、「使う人が減った」「維持費が増えた」「他の手段が主流になった」この3点が重なった結果、サービス終了という決断に至ったと考えられます。
gooメール終了後にやるべきことリスト
gooメールが終了してしまう前に、利用者が行うべき準備はいくつかあります。
ここでは、アカウント停止後に困らないための具体的なチェックリストを紹介します。
登録サービスのメールアドレス変更
最も重要なのが、各種サービスに登録しているメールアドレスを別のアドレスに変更することです。
銀行、通販サイト、SNS、動画配信サービスなど、ログインや認証にgooメールを使っている場合、終了後は認証メールが受け取れなくなります。
特に二段階認証やパスワード再設定用に登録している場合、アドレス変更を忘れるとアカウントがロックされる危険があります。
| 対象サービス例 | 対応内容 |
|---|---|
| 銀行・クレジットカード | 連絡先・認証メールの送信先を変更 |
| SNS・通販サイト | 登録メールアドレスを新しいものに更新 |
| 公共料金・会員サイト | 重要なお知らせの送付先を変更 |
「ログインができない!」と焦る前に、今のうちに全サービスを確認しておくことが最重要です。
大切なメールや連絡先データのバックアップ
サービス終了と同時に、gooメール上の全データは削除されます。
そのため、残しておきたいメールや添付ファイル、連絡先などは、終了前に必ず自分で保存しておきましょう。
メールソフト(Outlookなど)でエクスポートするか、重要な内容をテキスト保存する方法がおすすめです。
| バックアップ方法 | 特徴 |
|---|---|
| メールソフトでエクスポート | メール全体を一括保存可能(推奨) |
| テキスト保存 | 重要な文面のみを手動で保存できる |
| スクリーンショット | 画像で残せるが整理しにくい |
特に、gooメールでしか連絡先を管理していない場合は要注意です。
連絡先が消えると取引先や知人に連絡できなくなる可能性があります。
サービス終了前にデータ整理を終えることで、トラブルを未然に防ぐことができます。
gooメールの代わりになるおすすめメールサービス
gooメールが終了してしまうと、新しいメールアドレスを用意する必要があります。
ここでは、有料・無料それぞれのおすすめメールサービスを紹介します。
有料で安定して使いたい人におすすめのサービス
ビジネス用途や信頼性を重視する人には、有料のメールサービスがおすすめです。
セキュリティやサポートが充実しているため、長期的に安心して利用できます。
| サービス名 | 特徴 | 料金 |
|---|---|---|
| OCNメール | NTTグループ提供。gooメール利用者にも推奨 | 月額 275円(税込)〜 |
| プロバイダーメール(So-net、BIGLOBEなど) | 既存回線とセットで安定した運用が可能 | 月額 200〜500円程度 |
| 独自ドメインメール(お名前.comなど) | ビジネス利用向け。独自のアドレスを取得可能 | 年額 1,000円〜 |
特にOCNメールは、同じNTT系のため移行もしやすく、安心感がある選択肢です。
ただし、gooメールのアドレス(@goo.ne.jpなど)を引き継ぐことはできないため、新規登録が必要になります。
無料で使える定番メールサービス比較表
「お金をかけたくない」「手軽に新しいアドレスを作りたい」という人は、無料メールサービスも有力です。
主要な無料メールは信頼性が高く、スマホアプリとの連携もしやすいため、多くのユーザーに支持されています。
| サービス名 | 特徴 | セキュリティ |
|---|---|---|
| Gmail | Google提供。スマホ連携がスムーズで迷惑メール対策も強力 | 二段階認証・自動スキャン |
| Outlookメール | Microsoft提供。OfficeやTeamsとの連携に強み | フィッシング防止・暗号化 |
| Yahoo!メール | 日本国内での知名度が高く、使いやすいUI | 不正アクセス防止・SMS認証 |
「移行のしやすさ」や「今後の安定性」を考えると、GmailかOutlookメールが最もおすすめです。
どちらも世界的に利用されており、長期的に安心して使える点が魅力です。
まとめ|サービス終了前にしっかり準備を
ここまで、gooメールのサービス終了時期や理由、そして今後の対応策について解説してきました。
最後に、この記事のポイントを整理しておきましょう。
乗り換え・データ整理を早めに行う重要性
gooメールは2026年2月25日13時に完全終了します。
それまでに行うべきことは、メールデータのバックアップと登録サービスのメールアドレス変更です。
特に、認証用メールをgooメールに設定しているサービスは早めに変更しておきましょう。
| 項目 | 対応の優先度 |
|---|---|
| メールデータの保存 | 最優先 |
| 登録アドレスの変更 | 高 |
| 新しいメールアドレスの作成 | 中 |
| OCNやGmailへの移行 | 推奨 |
終了直前に慌てて移行するとトラブルの原因になるため、2025年中に準備を完了させるのがおすすめです。
今後の安全なメール利用のために
今後は、セキュリティの強いサービスを選び、定期的にバックアップを取る習慣をつけておくことが重要です。
また、複数のメールアドレスを使い分けることで、トラブル時にも対応しやすくなります。
gooメール終了は、メール環境を見直す良いきっかけとして前向きに捉えていきましょう。
早めの準備で、スムーズに新しいサービスへ移行できます。

